出し惜しみはダメ! 書けば書くほど、よりよいものが書けるようになっていく

先日から何度か、至高の集中状態、ゾーンについて記しました。

極限の集中状態「ゾーン」に入って書く

極限の集中状態「ゾーン」に入って書く方法・その2

私自身、締め切りに追われて懸命にキーボードを叩いていると、ふいに一切の雑念が消え、純粋に原稿と一体になれる時間が訪れることがあります。

特別な高揚感の中で、次々と湧き上がってくる文章を、疲れ知らずにひたすらパソコンに入力し続ける。

普段の自分からは考えられないような、高いパフォーマンスを発揮することができるのです。

そう頻繁に起こることではありませんが、そんな不思議な時間を楽しめるようになったのは、何度も何度も失敗を重ねながら、たくさんの執筆経験を積んでからだと思います。

『声に出して読みたい日本語』で有名な齋藤孝さんの本に、量を積み重ねることで、ある時に質的な変化が起こるというお話がありました。

この「質的な変化」は、ゾーンにも通じているような気がします。

齋藤さんによれば、多くの人は、エネルギーは一定だと思い込んでいるので、たくさんの作品をつくればつくるほど質は落ちていく、大量に練習をすると本番に力を出せないという思い込みがある。

けれども、エネルギーというのはお金と違って、出せば出すほどもっと出るようにできている、とのことです。

さらに、バルザックやトルストイ、ドストエフスキー、モーツァルト、ベートーベンなど、膨大な作品を残した天才たちを例に挙げて次のように説かれています。

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真の天才と呼ばれる人たちに共通する特徴は、仕事を大量にこなせるということです。(中略)才能の足りない人でも、とにかく量をこなし、技を身につけることで上達していくということは十分にありえます。(『天才の読み方』/大和出版)”

執筆に置き換えて言えば、エネルギーが枯渇するのを心配して書くことをセーブしてはならない。むしろどんどん大量に書いていったほうが、書くエネルギーは増大してさらに書けるようになる。そしてある時、質的な変化が起こり、一つ上のステージへ行けるのだ、ということでしょうか。

私は、雑誌の原稿を書きつつ、創作活動も行っています。

雑誌の原稿をあまりたくさん書いていると、小説が書けなくなるのではないか、という危惧をこれまで少なからず抱いていました。

しかし、齋藤さんの本を読んで、逆にエネルギーの出し惜しみをするほうが筆を鈍らせてしまうのだと教えられ、心のブレーキが外れた思いです。

自分の活動に制限を加えることなく、雑誌記事も小説も存分に書いていこうと思います。

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