森村誠一さんの「写真俳句」──小説の感性は訓練で磨かれる

先週のリチブロで、小説執筆のトレーニングとしての俳句について記しました。

●お金も道具も必要なし。言葉の感性を磨く簡単なトレーニング法

プロ作家の中にも俳句を勧める人がいます。

中でも森村誠一さんは、現代人にピッタリのユニークな俳句の楽しみ方を紹介されています。

私は散歩の都度持ち歩いているデジタルカメラで、予感が走った光景を撮影するようになった。後で撮影した映像をじっくりと観察している間に俳句が生まれる。時には俳句が閃いてから撮影することもある。
いつの間にか私の俳句と写真はセットのようになってしまった。『森村誠一の写真俳句のすすめ』/スパイス

森村さんはこれを、

「写真俳句」

と名付け、ご自身のサイトで自作を披露されています。

いまはスマホの普及で、写真の撮影がさらに手軽にできるようになりましたから、これなら誰でもすぐに始められますね。

ただ、俳句といっても

自分にはムリだ・・・。

と敬遠する人もいるかもしれませんね。

実は、私もそう(笑)。

単に5・7・5の型にはめた語呂合わせになってしまいそうで(汗)。

しかし森村さんは、落胆することはないといいます。

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森村さんは、凡句を積み重ねているうちに秀句を収穫できるようになる、と説かれています。

そして、

「俳句は凝縮の文芸であるだけに、俳句を始めると、ものの見方が深くなる」

「この訓練は句境を凝縮するので、目に映るものを深く見る癖が心身についてくる」

「感性がものを言うが、感性を訓練がかなり補ってくれる」

ともおっしゃっています。

さらに、上達のための具体的な心得として次の5点を挙げておられます。

1.句会に参加しない
自分の作品を多数の批評者によってずたずたに切り刻まれると、自信を失う危険性がある。

2.他人の句を批評しない
批評している間に、批評者そのものの感性が崩れる危険がある。創作と批評はまったく別の世界。

3.名句をたくさん読む
名作に多く接することによって感性が培われる

4.「歳時記」に親しむ
「歳時記」とは、俳句の季語を集めて分類・整理し、解説や例句を載せた書物。
歳時記に触発されて、自分の季語も生まれる。ただし、季語を俳句のバイブルとして他力本願に陥ってはいけない。「歳時記」はあくまでも自分の句境を触発するための導火線にすべきである。

5.俳句は足でつくる
『奥の細道』もアウトドアの産物である。

何気なく見過ごしている日常のなんでもない風景から、自分にしか感じ得ない特別な意味をつかみ取る。

そんな力を俳句を通じて養うことができれば、作家として大きな武器になるのではないでしょうか?

私もさっそく、自分と相性のよい入門書を探して、小説の基礎訓練としての俳句づくりに取り組んでみたいと思います。

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