あの将棋の藤井聡太四段が先週、中学生では初となる五段に昇進しましたね。
昨年は、史上初の29連勝を達成し、将棋を知らない人まで巻き込んで大フィーバーを起こした天才少年。
その勢いは留まるところを知らず、少し前も、なんと現名人の佐藤天彦さんを撃破。
そしてこの度、またしても将棋の歴史を塗り変える快挙を成し遂げました。
(ちなみに、年齢では藤井さんより早い昇段を果たしていたのが、あの“ひふみん”こと加藤一二三さんでした!)
中学生での五段昇進というのは、あの国民栄誉賞にも決まった羽生善治永世七冠はじめ、名だたる天才棋士たちも成し遂げていないそうです。
その藤井さん、インタビューを受ける際の落ち着いた応対ぶりや、中学生離れした語彙力も話題になっていますね。
「僥倖」とか、「望外」とか、フツーの中学生の口からはまず出てこないような言葉が、フツーに出てくる驚き。
その源は、豊富な読書体験にあるようです。
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藤井さんは、小学5年生であの司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』を全巻読破したそうです。
また、これまでに読んで面白かった本に、百田尚樹さんの『海賊と呼ばれた男』や、沢木耕太郎さんの『深夜特急』も挙げています。
日頃から「朝日新聞」を隅から隅まで読むほどに、活字に親しんでいるともいわれています。
ちなみに、私も司馬先生の『竜馬がゆく』は大好きですが、読んだのは大学受験が終わってから。仮に小学5年で手に取っていたとしても、どこまで理解できていたことか(苦笑)。
なんせ、その頃の私が夢中で読んでいたのは、シャーロック・ホームズとか少年探偵団の類でしたからね(笑)。
凡人の私と引き比べて言うのもなんですが、藤井さんの読書体験一つを取っても、その早熟ぶりというか、頭のデキの違いを実感させられます。
で、先ほどの、藤井さんが自然に使いこなす「僥倖」「望外」といったボキャブラリーの話に戻るんですが、その言葉を知っていなければ、なかなか表現しづらい自分の思いというのがありますよね。
ものを書く上では、やはり語彙が豊富なことは大きな強みになるし、語彙力を養うことは文章力を向上させていく上でとても大切な要素といえます。
執筆を生業としながらも、まだまだ教養に乏しく、ボキャ貧な私。
豊富な語彙力と、その土台となる読書の大切さを、藤井新五段を通じて改めて実感させられた次第です。
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