先日、第158回の芥川賞と直木賞が発表されましたね。
芥川賞は石井遊佳さんの『百年泥』と若竹千佐子さんの『おらおらでひとりいぐも』。
直木賞は門井慶喜さんの『銀河鉄道の父』。
受賞されたお三方には、心から祝福申し上げたいと思います。
ちなみに芥川賞とは、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから、最も優秀な作品に贈られる賞。
直木賞とは、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)のなかから、最も優秀な作品に贈られる賞。
と、日本文学振興会のホームページに記してありました。
こんなことを記しておきながら、芥川賞や直木賞の受賞作をほとんど読んだことのない私(汗)。
最近では、又吉直樹さんの『火花』くらいかな(大汗)。
もちろん、仕事柄それなりに本を読んではいるんですけどね、と一応弁解。
そんな私ですが、最近、文学賞を受賞される方を拝見していて、気になっていることがあります。
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文学賞を受賞される方々を拝見していて、私が最近気になっていること。
それは年齢です。
自分より若い方の受賞が、確実に増えてきているんです。
ちなみに、今回芥川賞を受賞された石井遊佳さんは54歳、若竹千佐子さんは63歳。
・・・いちおう私のほうが年下でした。
文学賞を受賞されるような立派な作家というと、自分よりもずっと年上の人生の大先輩というイメージがあったのですが・・・いや、いまだにあるんですが。
しかし、この頃では、受賞される方の年齢を見る度に、
あぁ、この方も自分より若いのか!?
というケースが多くなりました。
もちろん、才能豊かな方が年齢に関係なくどんどんよい作品を書かれて、脚光を浴びていかれるのは当然なんですけどね。
ただ、私と同様にものを書いている人で、しかも私より若い人が立派な活躍をなさるのを見ると、うかうかしてはいられないなぁと自戒を促されます。
「人は歳を経て白髪になったからといって長老にはなりません。ただの老いぼれです」
というお釈迦様の大変手厳しいお話を紹介なさっています。
執筆の仕事も、ただ漫然と長くやっているだけでは意味がないのですね。
才能の有無とか、人様の評価とか、そんなことは別にして、とにかく自分なりに精一杯の努力をして、1つひとつ納得のいくものを積み重ねていきたい。
今回の芥川賞&直木賞のニュースを見て、その決意を新たにした次第です。
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