前回のリチブロで、会社勤めで忙しい人が、いかに執筆力の基礎となる読書の時間を捻出するかということについて触れました。
私も凡人サラリーマンなので(笑)、会社勤めでなかなか時間を捻出できない、と悩んでいる方の気持ちはよく理解できます。
それで今回は、執筆時間を捻出する方法について書いてみたいと思います。
まず、あなたは本当に書きたいのか?
まぁ読書の時間はなんとか捻出できたとしても、執筆活動となるとさらにハードルが高いですよね。
私はそれでもほそぼそと(笑)作家デビューを目指して執筆活動を続けているわけですが、会社の仕事に忙殺されながらも執筆意欲、創作意欲を維持していくことはなかなか至難の業です。
そもそも会社の仕事のように、誰かに頼まれてやっているわけではないので、別にムリしてやる必要はないわけです。
今日は疲れているし、観たいテレビもあるし、
ま、いいか・・・。
そんな悪魔の誘惑に屈して、執筆予定を脇へ追いやってしまうこともしばしば(苦笑)。
でも、そうやって自分との約束を破ってしまうと、すごく後味が悪いんですね。
怖いのは、そんなことを繰り返すうちに、自分との約束を破ることが平気になって、ちっとも心が痛まなくなってくること。
そうなってしまうと、もう最初の志はどんどん遠のいていってしまいます。
だから、会社に勤めながら執筆活動をやるのなら、まず自分の胸に問いかけてみなければなりません。
自分は何のために書くのか?
それはどうしても書きたいことなのか?
人生いろいろ。世の中には他に楽しいことがたくさんありますから、別にしんどい思いをしてまで執筆活動を続ける必要はありません。(そうやって書いたものを読んでも、決して面白くありませんしね)
いや、それでも自分は書きたい
というのだったら、なんとかして時間を捻出しなければなりませんね。
もっとも、どうしても書きたいという人は、時間の捻出法なんか改めて論じるまでもなく、なんとかやり繰りしてすでに書き始めているものなんですけどね。
時間がたっぷりあれば書ける?
ちなみに、私が忙しい会社勤務の傍ら執筆時間を捻出してきた方法は、2つあります。
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会社勤めで忙しい人が執筆時間を捻出する方法の1つは、
スキマ時間に書くこと。
ずっと前の私は、ものを書くなら、静かな書斎にこもって集中して書かなければならない、と思い込んでいました。
それから、長い休暇を取ってたっぷり時間を確保しなければ、いいものは書けないという固定観念に縛られてもいました。
いったいどんな名作を書くんだよって感じですが(汗)。
しかし、それではいつまでたっても書き始めることはできません。会社に勤めながらそんないい条件が揃うことは、なかなかありませんからね。
仮にそんないい条件が揃っても、結局だらだらテレビを観て終わってしまったり(笑)。
人間というのは、ある程度制約があった方が、かえって集中できるようにも思います。
会社勤めで限られた時間しか捻出できないからこそ、逆に真剣に執筆することもできる、というプラス面もあるわけです。
ジョン・グリシャムが『法律事務所』を書いた方法
ただ、本当にスキマ時間でちゃんとしたものが書けるのかと疑問に思われる方もあると思います。
これは、慣れだと私は思います。
もちろん、まとまった時間を確保できればそれに越したことはないんですが、それがムリな場合は、空いた時間に少しずつ書き溜めて1つの作品を仕上げていくことも十分可能だと私は思います。
クオリティが不満なら、土日などを使ってブラッシュアップするのです。
確か、トム・クルーズ主演で映画化された『法律事務所』の原作者・ジョン・グリシャムさんだったと思うんですが、この人は通勤時間を利用してこのベストセラーを書き上げたと聞いたことがあります。
本人さえその気なら、他の人がボンヤリ過ごしている時間を有効活用して、1つの立派な仕事をやり遂げることもできるわけです。
外出先でも執筆はできる
最近は、執筆ツールもどんどん進化していますから、なにも机にへばりついていなくても、外でいくらでも執筆できます。
時間が空いたらポケットからスマホをサッと出して、原稿を書き進めたりもできますからね。
それをメールで送ったり、ネット上に保存しておいたりすれば、自宅のパソコンでさらに続きを書き進めることもできる。
すごい時代になったものです。
ただ、スマホは長時間の執筆には向きませんね。
この間、会社の仕事を早く切り上げることができたので、喫茶店に寄ってスマホで2時間くらい執筆をしていたら、頭がクラクラしてきました(汗)。
小さな画面に向かって神経をギューッと集中させるので、相当疲れるみたいです。
本当は、持ち運びに便利なモバイルパソコンがあればベストなんですけどね・・・。
私が会社勤めの傍ら執筆した方法
旧世代の私がこれまでよく使ってきたのは、A6の文庫本サイズのミニ大学ノートです。
重たいパソコンを運ぶ必要もなく、ポケットからサッと出して書きとめられる機動性がイイ。紙面が小さいせいか、けっこう集中もできる。スマホのように目や頭が疲れることもありません。
書いたものは、後から自宅でパソコンに入力するんです。
効率が悪いと思われるかもしれませんが、パソコンに入力しながら推敲できるのがいいんです。
ただ、小まめに入力しないと、手書きの原稿が溜まってしまって大変になります。
そんな時に知ったのが、音声入力。
手書きした原稿を自分で読み上げて入力すれば、タイピングするより断然早いし、ラク。
例えば、Googleドキュメントだったらマイクを接続すれば無料で音声入力ができますし、もっと精度を求めるなら、有料のソフトもあります。
けっこう邪道なやり方かもしれませんが(笑)、とにかく各々の状況の中で時間を生かす工夫をすれば、会社に勤めながらでも十分執筆活動はできるということです。
長くなったので、時間を捻出するもう一つの方法は、次回記したいと思います。
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