漢字で書くか、ひらがなで書くか

新年に発刊する雑誌の編集作業のピークも終盤に入ってきました。

この時期は、原稿を執筆しつつ、原稿をレイアウトに組んで出力したゲラの校正も並行して行います。

ゲラ校正をやっていて時々発見されるのが、表記の不統一

たとえば、前半では漢字で書かれてあった言葉が、後半ではひらかれて(ひらがなで書かれて)いたり。

そうしたミスを防ぐために、私の所属する編集部で、執筆や校正の際に参照しているのが、共同通信社の『記者ハンドブック』です。

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ただし、うちの編集部ではこの辞典とは違う表記を選択する場合もあるので、そうした言葉は一覧表にして、そちらを優先して採用します。

いずれにしても、編集部員全員が1つの基準のもとに原稿を書くことで、雑誌に使われる言葉の表記を統一しているのです。

表記の統一は、プライベートで小説を書く時も意識する必要があります。

もっとも、作家の場合は、書き上げた原稿を出版社に渡せば、編集者も細かくチェックをしてくれるので、一般的な表記の統一や誤植(文字の間違い)については、それほど神経を尖らせる必要はないかもしれません。(もちろん、十分に吟味された文章であることが前提です)

作家がこだわるべきなのはむしろ、どの言葉を選択するか、その言葉は漢字で表記すべきか、ひらがなで表記すべきか、といったところでしょうか。

同じ言葉でも、漢字で書くのと、ひらがなで書くのとでは、印象がずいぶん違います。

重厚な作風で売り込みたいのか、気楽に親しみやすい作品にしたいのか。

作家の個性や方向性にも深く関わってくる問題ですね。

私も何作か小説に挑戦しましたが、まだまだ模索中です。

もっとも、作品に用いる言葉は意図して選択するものではなく、自分の中からほとばしり出るものを率直に綴っていくことが、結果として最良の選択になっているのかもしれませんね。

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