東野圭吾の読書法

作家の中には、読書の大切さを説く人がたくさんいらっしゃいます。

昨日の記事でご紹介した、超売れっ子の東野圭吾さんの場合はどうでしょうか?

東野さんはお若い頃、本もマンガもあまり読まれなかったそうです。作家というと無類の読書家というイメージがありますが、そうではないんですね。実はプロとして大成功を収めた現在も、そんなに多読ではないようです。

ただ、読書に関してはこんなことを心懸けておられるとのこと。

僕は決してたくさんの本は読んでいない。ただ読んだ本は、ミステリーだろうが何だろうが、何度も何度も読み返すようにしているんです。たとえ一回しか読まない本にしても、それこそ一日一ページとか、時間をかけて読む。ストーリーだけではなくて、読みながら自分が何を思ったかを大切にしているわけです。(『ミステリーの書き方』/幻冬舎文庫)

デビュー前にあまり本を読まなかった東野さんは、こうした訓練を重ねて読書量の少なさを補ってこられたようです。

東野さんは、こんなこともおっしゃっています。

アイデアに詰まった時は、小説を読んでも駄目です。文字を追わなくてはならない小説よりも、映画や漫画の方が、情報が映像や絵としてすぐに目に入ってくるぶんアイデアのヒントを早く見つけやすいんです。それに、自分が気に入ったものである必要があるんですよ。なぜそれを自分が好きなのかを掘り下げることからもアイデアを拾えるから。(『ミステリーの書き方』/幻冬舎文庫)

ちなみに東野さんが一番繰り返し見た映画は、007シリーズ。漫画ではパタリロだそうです。

何だか親近感が湧いてきたなぁ(笑)。

ものを書く上で読書はとても大切ですが、ただたくさん読むだけで自分の中に何も残らないのでは意味がありません。

今日は、以前当ブログでご紹介した伝記作家の小島直記さんの言葉を再度ご紹介して締め括りたいと思います。

読まないよりもより多く読んだ方がいいに決まっていますが、あちこち耕していると、一箇所を深く掘ることを忘れます。
多く読まなければいけないと焦ると、浅く読んでしまう場合があります。
読書家として怖い人は、たくさん読んでいる人ではなく、1冊の本を、しかし徹底して読んでいる人です。

 * * *

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする