先週末にドラマ『それからの武蔵』を観たことから、リチブロではここ数日、名作『宮本武蔵』やその作者・吉川英治先生について書かせていただいています。
小山勝清『それからの武蔵』は吉川英治『宮本武蔵』よりおすすめか?
武蔵は、どのような心がけで修業に臨み、剣の道を極めていったのか。
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武蔵の修業の心得。それは、何らかの形でものを書くことに挑戦されているリチブロ読者の皆さんにも、少なからず参考になるのではないでしょうか。
武蔵は自身の求道の心得を、
「獨行道」(どっこうどう)
という文章に列記しています。
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獨 行 道/宮本武藏
一、世々の道をそむく事なし
一、身にたのしみをたくます
一、よろつに依怙の心なし
一、身をあさく思世をふかく思ふ
一、一生の間よくしん思わす
一、我事におゐて後悔をせす
一、善惡に他をねたむ心なし
一、いつれの道にもわかれをかなします
一、自他共にうらみかこつ心なし
一、れんほの道思ひよるこゝろなし
一、物毎にすきこのむ事なし
一、私宅におゐてのそむ心なし
一、身ひとつに美食をこのます
一、末々代物なる古き道具を所持せす
一、わか身にいたり物いみする事なし
一、兵具は各別よの道具たしなます
一、道におゐては死をいとわす思ふ
一、老身に財寶所領もちゆる心なし
一、佛神は貴し佛神をたのます
一、身を捨ても名利は捨てす
一、常に兵法の道をはなれす
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一つ一つから武蔵の並々ならぬ覚悟が伝わってくるようで、身の引き締まる思いがします。
とりわけ私の心を打つのが、
「我事におゐて後悔をせす」
です。
これは、『宮本武蔵』を著した吉川英治先生の作家としての覚悟にも通じているように、私には感じられます。
後悔ばかりの人生を歩んできた私にとっては大変耳の痛い言葉です。
今年2018年は、少しでも後悔の少ない、納得のいく1年にしたいものですね。
ちなみに、後悔の少ない毎日を送るために、お釈迦様がこんなアドバイスをなさっています。
武蔵の覚悟に少しでも迫ることができるよう、今年は1日1日を大切に、実り多い執筆生活を実現していきたいと思います。
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