ブッダの執筆法──読む人の幸せを願いながら書く

前回ご紹介したスマナサーラ長老。
執筆に関係する大切なことを思い出したので、ご紹介します。

以前、長老の講話会に参加させて頂いた時に、せっかく来たんだからと思い切って質問してみたんです。

「文章が上手くなる秘訣を、お釈迦様の智慧をふまえて教えてください」

かなり個人的な質問ですが、いいんです。
長老の講話会では、参加者が、家庭の問題やら、会社の問題やら、各々が抱えている悩みや問題をぶつけていく。
長老は即座に的を射た、本質を押さえた解答を示してくださる。それは見事なものです。
さすがはブッダのお弟子さん!

私の質問に対しても、長老は即答なさいました。

読む人の幸せを願いながら書きなさい。

以来、それが私の執筆姿勢になりました。
迷いが生じた時には、いつもそこに立ち返って書くように努めています。

長老は、ご著書にこんなことも書かれているので、最後にご紹介しておきます。

「だいたい人というのは、文章を書く場合は、『自分が立派なものを書いた』と、みんなに思ってほしいのです。みんなに褒められたいのです。
そうすると、すごく苦しくなってくるのです。『ああ、疲れた。どうしよう』ということになります。

そうではなくて、ただ慈悲のこころで『みんな幸せでありますように』という気持ちで文章を書くと、なんのことなく書けるのです。ことばが、さっさと流れてくるのです」

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