作家デビューを目指す人に求められるものは何か?

リチブロ読者の方の中には、作家デビューを夢見て日夜執筆活動に臨んでおられる方も少なくないと思います。

先日、たまたま読んだ「江戸川乱歩賞」の選評で、作家の今野敏さんが、とても大切なことをおっしゃっていましたので、ご紹介したいと思います。

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今野敏さんは、こんなコメントを寄せていらっしゃいました。

「乱歩賞のような応募原稿による賞の場合、候補作には何が求められているのだろうか。
ベテラン作家のような熟練の技など期待すべくもない。

ほとばしるような情熱。
書きたくてたまらないという熱意。
果敢に挑戦する勇気。

私はそのようなものを求めている。
小手先の器用さなどは必要ない。
荒削りでも、作者の何かを伝えたいという気持ちを大切にしたい」

まさに本質を突いたご指摘。ド直球の言葉に、思わずハッとさせられました。

この選評は、昨年の第63回江戸川乱歩賞の決定発表で、46年ぶりに「受賞作なし」という結果に終わったことを受けてのコメントです。

それだけに、新しい才能に対する期待と、受賞に値する作品がなかったことへの落胆が、より切実に表れているようにも思います。

年齢や経験は関係ありません。ものを書く人間は、こうした核となる思いを決して失ってはならないと私も思います。

それなくして、いくらテクニックに走っても、読む人の心に響くようなものは書けないのでしょう。

まぁ、こういうことは、私のように長く執筆活動に携わっている人間こそ、銘記しておかなければならない戒めではあるのですが。

日々の執筆活動が、惰性やマンネリに陥っていないか。書くことを志した時の純粋な思いを忘れていないか。

改めて自分に問いかけ、新たな気持ちで執筆に取り組んでいきたいと思った次第です。

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