作家として生きるとはどういうことか

以前、当ブログで、作家を目指す際に求められる決意について触れました。

⚫1年365日、1日24時間、作家に休みはない

いま読んでいる大沢在昌さんの『売れる作家の全技術』(角川書店)は、業界でもかなり評価の高い指南書のようですが、確かに内容が実践的でとても勉強になります。実際に売れている作家が自身の体験にもとづいて説いていることなので、説得力があるのです。

この本では、ものを書いて生計を立てることの厳しさについても、実績あるプロの立場から随所に言及されており、作家を志望する人が抱きがちな甘い幻想を打ち砕かれます。

***

スポンサーリンク

***

大沢さんは、次のように説かれています。

一作一作が勝負です。傑作を一本書いた、文学賞を取った、ベストセラーになった、これで一生安泰だと思ったら大間違いです。その後書けなくなる人、書いてもまったく売れない人、ビジネスにつながらない人を、出版社は冷酷に切り捨てていきます。 (『売れる作家の全技術』/角川書店)

ずっと以前の私は、頑張って文学賞を取れば、キラキラと光り輝く作家人生を手に入れることができるに違いない、と思い込んでいましたが、とんでもない幻想だったわけですね(笑)。

大沢さんの本には、さらにこんな言葉もあります。

中堅もベテランも若手作家と同じように、いや、一度ブレイクしたり、賞を取ったり、ベストセラーを出して才能も引き出しもすべて吐き出してしまったような作家は、才能がブンブンうなっている若手作家以上に努力し続けなければならない。その努力とは素手でトンネルを掘るような辛く苦しいものですが、歯を食いしばってやるしかない。作家として生きるというのは、そういうことだからです。 (『売れる作家の全技術』/角川書店)

うーん、厳しいですねぇ・・・。

ただ、一口に作家といっても、それを目指す人のスタンスによって様々なカタチがあります。

一生に一作、人生の記念に本を出せれば満足という人もいるでしょう。趣味と割り切って、電子書籍や投稿サイトに気ままに好きなことを書き綴りたい人もいるでしょう。

けれども、ものを書いて生計を立てるとなると、かなり事情が違ってきます。

私もできることなら、自作が本屋さんに並ぶような作家になりたいものです。

大沢さんの言葉は、結果を出してきたプロの言葉として心にしっかりと刻んでおきたいと思います。

***

スポンサーリンク