昨日のリチブロでは、作家の瀬戸内寂聴さんが、御年95歳のいまもなお元気に執筆活動を続けていらっしゃる秘訣についてご紹介しました。
実は、寂聴さんが登場されていたテレビ番組を見ていて、もう1つ、寂聴さんが長く現役を続けておられる秘訣が見て取れました。
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寂聴さんはその番組で、若い秘書の方(とても綺麗な人です)からスマホの写真アプリの使い方を教わり、ご自分の顔をいろいろと加工しては、笑い転げていました。
また、番組のスタッフからもらった、いま若者の間で流行のおもちゃを、飽きることなく弄んでいました。
そう、寂聴さんが長く執筆活動を継続できている秘訣は、
好奇心
ではないでしょうか。
寂聴さんは、自分の知らない未知のこと、新しいことに興味を持ち、面白がったり、感動したりする力がとても旺盛なんですね。
これ、ものを書く人間にとっては必須の条件だと思うんです。
人は年齢や実績を重ねると、
もう自分は何でも分かっている
という錯覚に陥ってしまいがちです。
そうなると、もう脳味噌が硬直してしまい、新しいものを受け付けなくなる。
当然、よいものも書けなくなるでしょう。
そんなこと分かっているという方も多いでしょうが、この現象、知らず知らずのうちに自分の心に忍び寄ってくるから怖いんですヨ(笑)。
先日のリチブロでも、中国の思想家・王陽明の
人生の大病は、「傲」の一字に尽きる
という言葉をご紹介しました。
傲慢の病は、自分が気づかないうちにかかってしまうから怖いんです。
いつまでも駆け出しの頃のひたむきさ、謙虚さ、一所懸命さを忘れたくはないものです。
そして、寂聴さんのようにみずみずしい好奇心を失うことなく、充実した執筆活動を続けていきたいと思います。
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