当ブログで何度かご紹介している初期仏教のスマナサーラ長老が、「無限の能力開発法」の1つとして、危険なことに遭遇しなくても火事場の馬鹿力を発揮する方法というのをご著書に書かれています。
執筆力の向上にも役に立つと思いますので、少しご紹介します。
普通、火事場の馬鹿力というのは、大変なことに遭遇した時にほとばしり出る、超越的な力のことをいいますよね。
火事に遭った時にお年寄りが一人で重たい箪笥を外へ運び出していたとか、赤ちゃんを襲う猛獣を母親が無我夢中で撃退したとか。
世の中にはこうしたビックリするようなホントの話がたくさんあります。人間というのは凄まじい力を秘めているものなんですね。
そんなすごい力を発揮できたら、執筆もどれだけはかどることでしょう。
ただ残念なことに、そういう特別な力はいつも発揮できるわけではありません。
しかしスマナサーラ長老は、そんな危険なことに遭遇しなくても、素晴らしい能力を発揮して生きることはできると説かれています。
そのために必要なのが、
慈しみ
なのだそうです。
生命に対する慈しみ
他人のことを心配する気持ち
他人の役に立ちたいという気持ち
そういう慈しみの心を養うことで、能力はいくらでも湧いてくる。だから、能力を向上させるためには、日々慈しみの心を育てる必要があるのだそうです。
例えば、野菜をつくる人であれば、
「みんなに健康的でおいしいもの食べさせてあげたい」「野菜の嫌いな子供も食べたくなるような野菜をつくりたい」「みんなの喜ぶ顔が見たい」
そんな慈しみの気持ちで野菜をつくっていると、仕事にストレスを感じることもなく、能力が向上しておいしい野菜をつくることができるそうです。
執筆をする時も、
「読んでくれる人が幸せでありますように」
という慈悲の心で書くと、よい文章が何のことなく書けるのだと、長老は説かれています。
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