このところ、『ミステリーの書き方』(幻冬舎文庫)にあるプロ作家のアドバイスを続けてご紹介しています。
きょうは、百舌シリーズなどで有名な
逢坂剛さん。
驚きや、どんでん返しのあるプロットを作ろうと思っても、そう簡単にできるものではない。やはり、いかに子供のころたくさん本を読んだかが大きいと思うけれども、作家を志すなら、いまからでも遅くはない。
私は子供の頃からわりあい本は読む方でしたが、読書家と胸を張れるほど読んできたわけではありません。
多くの人が読んでいる有名な本の中にも、自分がまだ読んでいないものがかなりあるのを痛感しています。
いまからタイムマシンで子供時代や学生時代に戻るわけにもいきませんから、これからの時間の使い方がとても大事になってきます。
そういう意味で、逢坂さんが「いまからでも遅くはない」とおっしゃっているのは救いです。
逢坂さんはさらに、次のようにも説かれています。
とにかく自分の中にたくさんの引き出しをつくることで、独自の物語を紡ぎ出すことができるわけです。
この過程を、「潜在意識のマグマ」とよぶ作家もいる。潜在意識は、決して眠ることはない。どんどん読んで、どんどん書いていくと、潜在意識の中でさまざまな波紋が広がり、関係や融合がなされてひとつの形を作る、と。
潜在意識のマグマ
面白い表現ですね。これは過去記事にも記した「リソースフル」にも通じるものだと思います。
そのためにも、とにかくよい作品とたくさん出逢うこと。本ばかりでなく、映画、ドラマ、演劇、絵画、スポーツ等々、様々なものに触れて、自分の中の創造の泉を豊かにすることが大事です。
オススメなのは、これも過去記事でご紹介した、ジュリア・キャメロンさんのアーティスト・デイト。
週1回、興味のある楽しい場所にたった一人で出かけることですが、私自身も実践してかなり効果を実感しています。
創造の泉を常に豊かにして、実り多い執筆活動を続けていきたいものです。
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