執筆のアイデアを次々と生み出す方法

先日、読書を通じて自分の中に執筆のもとになる資源、ネタを豊富に蓄えることの大切さについて記しました。

そのことに関連して、先ごろお亡くなりになった知の巨人・渡部昇一さんの『発想法』(PHP研究所)という著書に、大変興味深い話を発見しました。

渡部さんは、発想豊かになるためのキーワードとして、

リソースフル

という言葉を紹介されています。

これは、汲んでも汲んでも滾々と湧き出てくる 井戸水のような状態をいうのだそうです。

リソースフルでない人がものを書くとどうなるのか。

渡部さんは、旅先でたまたま手にした文芸誌の内容が、あまりに薄っぺらであることに愕然としたと述懐しています。

「どれを読んでもスカスカ」
「書くことがないのに書いている」

という印象を禁じ得なかったそうです。

リソースに乏しい人が書いたものは、こんな印象を与えるというわけですね。

それと対照的だったのが、その旅の帰りに読んでみたという松本清張さんの作品で、

「ひとたび手に取れば読み終わるまで中断しがたいだけの吸引力があった」
「車中で時間が経つのも忘れて読みふけり、帰宅後も待っていた仕事を後回しにさせるだけのおもしろさがあった」

とのことです。

渡部さんは松本清張さんを評して、

「あれだけの大量のものを書き続けて、書くことがある、というのは驚異である」。
(たまにイマイチの作品があっても)「すぐに次のものは十分におもしろいのである。これはリソースフルの定義に当てはまる」

と絶賛しています。

さすがは巨匠・松本清張さんですね。

渡部さんは、こうしたリソースフルな書き手になるためにも、井戸を何本も掘っておくことを勧めています。

その有効な手段が、読書といえるでしょう。ユニークな趣味を持つことも大切。他にも映画やスポーツ、ボランティア活動等々、自分の幅を広げてくれるものはたくさんあります。少し前にご紹介したアーティストデイトも1つの有効な手段だと思います。

好奇心を持って、いろんなことに挑戦することで、自分の中の井戸にしっかりと水を満たしたリソースフルな書き手になりたいと思います。

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