先日のリチブロでご紹介した
テーラワーダ仏教のスマナサーラ長老が、お釈迦様の教えを1日1話、日めくりの形式で、いまの日本人の心にもスッと入ってくる分かりやすい言葉で説いてくださっています。
昨日12日の教えは、
「思考を入れ替える訓練をしよう」
でした。
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この項の冒頭でスマナサーラ長老は、
人生の良し悪しは、その人が何を考えているかで決まります。
と説かれています。
いつもよいことを考えていればよい人生になるし、悪い考えで心を満たしていたら不本意な人生になってしまう。
まさに至言、人生というのは確かにそういうものなんでしょう。
そういうものだとわかっちゃいるんですが、いつもよいことで心を満たすというのは、現実にはなかなか難しいもの。
せっかくゴキゲンな気分でいても、すぐにイライラしたり、ムカついたり、心は些細なことですぐに揺れ動きます。
ムリもありません。お釈迦様の教えによれば、人間の心は貪瞋痴(とん・じん・ち=欲、怒り、無知)に侵されているため、悲しいことに、すぐにネガティブな思考や感情に支配されてしまうんだそうです。
そうなると、全てが悪い方向へ転がり落ちていきますから、
悪い思考はすぐによい思考に入れ替えましょう
というのがこの日の教訓です。
具体的には、汚れた思考が回転し始めたら、
生きとし生けるものが幸せでありますように
という思考を意図的に回転させること。
この方法は、過去記事でもご紹介しましたね。
あるいは、汚れた思考が回転し始めたら、「左足、右足」という言葉を頭の中で回転させながら、15分くらい歩いてみる。
これは、ヴィパッサナーという仏教の修行法で、しばらくやっていると心がとても静かに、穏やかになります。
3つ目は、自分自身のよい思考で悪い思考を意図的に入れ替える。汚れた思考が自分を支配しようとする時、何かのよい思考に置き換えてみるとよいそうです。
私がよくやるのは、一番最初の「生きとし生けるものが幸せでありますように」という言葉を繰り返す方法。
「あっ、いかん」と思ったら、その場ですぐできますからね。
この言葉を徹底的に繰り返していると、心の中の汚いものがスーッと消えていって、すぐに穏やかで温かい自分に戻れるんです。
執筆など、仕事を始める前にやると、かなり集中できます。
因果の法則からいっても、こういうよい言葉を心を込めて何度も何度も念じていると、将来たくさんのよいことが自分に返ってきそう。
簡単に実践できるので、よかったら試してみてください。
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